「横浜市こどもの美術展2019」が2019年7月19日(金)から2019年7月28日(日)まで、神奈川県横浜市の横浜市民ギャラリーで開催されています。
今年で52回目を迎えるこの展覧会は、子どもたちの自由な発想と豊かな表現を育み、健やかな成長を応援することを目的に、1965年のギャラリー開館の翌年に始まりました。
横浜市在住・在学の子どもたちから応募された絵画作品を展示する夏の恒例イベントです。
今年の応募作品はなんと2,600作品以上。子どもたちから寄せられた力作が全点展示されています。
今年のテーマである「家」にちなんで、会期中は「100かいだてのいえ」シリーズの作者である人気絵本作家のいわいとしおさんの特別展示や楽しいイベントも開催されています。
さっそく歴史ある展覧会をのぞいてみましょう。
もくじ
横浜市民ギャラリーに到着
JR桜木町駅から野毛方面にゆるい坂道を進むこと10分。
緑豊かな小高い丘の上に横浜市民ギャラリーの特徴的な建物が見えてきます。
レンガ色のビルの手前にコンテナ風のしゃれた建物。
歴史ある風情と現代的な香りが融合したギャラリーといった趣です。
さあ、なかに入ってみましょう。
自由な感性とパワーに圧倒!子どもの作品展示エリア
子どもたちの作品展示の入口です。まずは、今年のテーマ「家」部門の作品からスタート。
0歳児から小学6年生までの作品が、年齢別に並んでいます。
赤ちゃんの足型で家をかたどった作品や、家族の姿を描いたものなど、子どもたちそれぞれの「家」に対するイメージが豊かな表現方法で描かれています。
一口に「家」と言っても、発想はさまざま。
子どもたちの想像の世界から飛び出した作品を眺めているだけでワクワクしてきます。
2階に上がると、途中から自由テーマ部門の作品展示になります。
題材も技法も自由なので、バラエティーに富んだ作品が展示されています。
動物や風景、空想の世界など、クレヨンや絵の具を使って自由な発想で描かれた作品の数々が所狭しと展示されています。
ワークショップエリアも
地下1階には自由参加のワークショップエリアもあります。
子どもたちも大人も楽しめるワークショップ「みんなでつなごう!100かいだてのいえ」が会期中毎日開催されています。
白い壁に飾られているのは参加者のみなさんが描いた家の絵。
六角形の家を階段でつないで、まるで大きな蜂の巣のような集合住宅ができています。
空想がつながり成長していく世界が楽しめます。
いわいワールドの原点!特別展示・いわいとしお「100かいだてのいえ」展
ワークショップエリアの手前は、会期中に特別展示されている、いわいとしお「100かいだてのいえ」展の会場です。
いわいとしおさんの絵本の原画や、子どものためにつくった手作りのおもちゃが展示されています。
子どもの頃に母親から「もうおもちゃは買いません」と言われたのをきっかけに、いわいさんはおもちゃを手作りしてきたそうです。
ダンボールなどの身近な材料を使って、娘さんと遊ぶために作ったというハイクオリティーな作品の数々。見ているだけでも飽きません。
まるで海中マンション!「うみの100かいだてのいえ」の世界
会場入口には、いわいとしおさんの「うみの100かいだてのいえ」の世界が広がっています。
ここは小学生たちが制作したダンボールの家の展示スペース。
「うみの100かいだてのいえ」からイメージを広げて作った、子どもたちオリジナルの作品が集まりました。
参加者41名それぞれの「うみのいえ」が積み重なって、立派な「集合住宅」ができあがっています。
カニやクラゲなどの海の生き物たちの家が集まったようすは、まるで海中マンション。
マンションの周りには、いわいとしおさん直筆のかわいい海の中のキャラクターたちが泳いでいて、絵本の世界に引き込まれそうです。
記念撮影スポットでトチくんたちがお見送り
1階には「100かいだてのいえ」展えほんコーナーもあります。
こちらには、中国語やスペイン語など世界各国の言葉で翻訳された「100かいだてのいえ」が展示されています。
世界中でいわいさんの絵本が親しまれていることがよくわかりますね。
最後に写真撮影コーナーで記念ショット。
「100かいだてのいえ」に登場するトチくんやクウちゃんたちが見送ってくれます。
親子で楽しめる「横浜市こどもの美術展」。
今年はいわいとしおさんの世界も加わって、よりワクワクがとまらないアートな体験ができそうです。
【横浜市こどもの美術展2019】
主催:横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団・西田装美株式会社 共同事業体)
協賛:株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜普及グループ
会場:横浜市民ギャラリー
会期:2019年7月19日(金)〜2019年7月28日(日) ※会期中無休 10:00〜18:00(入場は17:30まで)
入場料:無料
公式サイト:http://ycag.yafjp.org/our_exhibition/kodomo2019/